膝・ふとももに関する症状
・肉離れ
・打撲
・半月板損傷
・十字靭帯損傷
・内外側側副靭帯損傷
・オスグット症
・変形性膝関節症
・人口膝関節置換術後のリハビリ
・膝蓋骨周辺の痛み
<肉離れとは>
肉離れとは、筋肉の一部分が断裂した状態を指します。また、筋断裂と呼称される場合もあります。スポーツの競技中などにダッシュやジャンプなど急激な筋肉の収縮を行うことにより発症することがあります。肉離れを起こすと、その瞬間に筋肉の断裂音が聴こえることがあり、その後、痛みが生じます。肉離れを予防するには、ウォーミングアップをしっかりと行い、徐々に強度を上げていくことが大切です。
肉離れは、筋肉が急激に収縮する場面において発症します。筋肉が伸び縮みすることによって、ダッシュをしたり、ものを持ち上げたりすることができますが、筋肉の伸び縮みに、筋肉の繊維がうまく対応できない場合、筋肉が断裂し、肉離れが生じます。
<肉離れを引き起こすケース>
・筋肉がほぐれていない状態での運動
・急なダッシュやジャンプをした時
・筋肉の疲労
・運動フォームが悪い
<肉離れの症状>
・筋肉の断裂音、ブチッ、バチッといった音が聴こえる
・断裂を起こした筋肉に痛みが生じる
・伸ばしたと時や力をかける時に痛みが増強
・体重をかけることで痛みが強くなる
・うまく歩くことができない
・断裂した部位がへこむ
・内出血
<当院での治療>
・アイシング
・圧迫
・挙上
・マッサージ手技
・ストレッチ
打撲とは、なんらかの衝撃によって体の一部におこる損傷のことです。皮膚やその下の軟部組織なんぶそしき(筋、脂肪、血管など)が損傷をうけるため、筋肉組織のあいだに出血や炎症がおこります。「打ち身」と呼称されることもあります。 打撲したところには、皮膚の変色が現れます。これは内出血がおきているためです。最初は青紫色であることが多いですが、時間が経つにつれて茶色、黄色、緑色などに変化していきます。 打撲は体のどこにでも起こる可能性があり、受傷したときの対処法も部位によって違います。特に頭や目といったところに衝撃をうけると、より重症な症状になる可能性もあるため注意が必要です。
<打撲が引き起こされるケース>
・転倒時
・ぶつかった時
・接触スポーツ
・暴力を受けた時
<打撲の症状>
・腫れ
・内出血
・痛み
・関節の動きが悪くなる
半月板損傷とは、膝関節内にある半月板が損傷を受け、さまざまな障害を引き起こす病気です。半月板は、膝関節においてクッションの役割や、軟骨の保護、安定化の役割を担っています。そのため、半月板が損傷すると、膝の曲げ伸ばしの際に痛みや引っかかりを感じるようになります。半月板損傷は、長期的には軟骨損傷から変形性膝関節症に至ることもあります。
<半月板損傷が引き起こされるケース>
・運動中に膝を捻る
などの大きな力が加わったり、膝が深く曲がったりすると、半月板がすねの内側にある脛骨けいこつと大腿骨の間に挟まれて損傷を受けます。また、スポーツ外傷のひとつである前十字靭帯損傷では、脛骨が前方に亜脱臼し、半月板の後方に異常なストレスが加わるため損傷が生じやすくなります。外傷による大きな力がかかったときだけでなく、繰り返す微細なストレスや、加齢による変性が原因となることもあります。
一般的に半月板はアルファベットの“C”のような形をしていますが、日本人や韓国人などアジア人は、先天的にC型の中央のくぼみがなく、脛骨関節面の大半に覆いかぶさる円板状半月が多いとされます。円板状半月では、一般的な半月板と比較して線維の配列がまばらであるために、大きなきっかけがなくても損傷を受けることが多いとされています。
<半月板損傷の症状>
・膝を深く曲げたときの痛み
・引っかかり感
・関節液がたまり膝が腫れる
<当院での治療>
・修復術
・リハビリ
スポーツなどによって膝の靭帯に損傷を負うことです。4つの靭帯が膝の関節の動きをコントロールしています。
内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)
外側側副靭帯(がいそくそくじんたい)
前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)
後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)
膝靭帯損傷は、急速にストップやターンを繰り返すスポーツや衝突の激しいスポーツ(コンタクトスポーツ)などを行うときなどに起こります。膝靭帯損傷では膝が痛む、腫れる、膝を動かしにくくなる、といった症状が現れます。
原因
<膝靭帯損傷を引き起こすケース>
膝靭帯損傷は、膝に大きな力が加わったときに起こります。たとえばサッカー、ラグビー、バレー、バスケットボール、スキーなどのスポーツを行うときや、交通事故による外力、スポーツの最中では、下記のような場面で膝の靭帯を損傷してしまう可能性があります。
・選手同士で体が接触する(相手選手による前方からのスライディングタックルなど)
・体をひねる動作をする
・急な方向転換をする
・足を地面に固定したまま、膝に力が加わる、過度に膝を伸展する
・足が底屈した状態で、曲げた膝を下にして転倒するなど
また力のかかり方や、力が加わった方向によって、損傷する靭帯が異なります。一般的には、以下のような力が加わることで、それぞれの靭帯が損傷します。
・膝の外側から力が加わったとき:内側側副靭帯(MCL)損傷
・膝の内側から力が加わったとき:外側側副靭帯(LCL)損傷
・膝の骨の上端(脛骨上端)の前内方へ力が加わったとき:前十字靭帯(ACL)損傷
・膝の骨の上端(脛骨上端)の後方へ力が加わったとき:後十字靭帯(PCL)損傷
大きな力が加わると、複数の靭帯を同時に損傷することもあります。この4つの靭帯のなかでもっとも多いのは、内側側副靭帯とされています。
<膝靭帯損傷の症状>
・痛み
・可動域が狭くなる
・腫れ
・膝の不快感、不安定感
<当院での治療>
・アイシング
・サポーター装着動
・ギプス固定
・可動域訓練
・保護装具使用
・筋力強化
10~15歳の成長期の子供が、跳躍やボールをけるスポーツをし過ぎると、発生します。 大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の力は、膝蓋骨を経由して膝を伸展させる力として働きます。膝を伸ばす力の繰り返しにより、大腿四頭筋が膝蓋腱付着部を介して脛骨結節を牽引するために、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部が剥離することで生じます。 この時期は急激に骨が軟骨から成長する時期です 脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきて、痛がります。時には、赤く腫れたり、熱を持ったりします。休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。発育期のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴です。