2021年7月19日
こんにちは!
ななみ整骨院の植田です。
本日も快晴ですね。
というより猛暑ですね。
日中の外出には十分気をつけてお過ごし下さい!
本日は「野球肘」についてです。
野球肘は10〜17歳で野球をしている学生の中で5人に1人以上の割合で発症していると言われております。
痛みの大小はありますが、多くの学生が悩まされる症状の一つです。
たかが野球肘と思っていると、予後が悪いものは手術まで至り、1年以上完治に日がかかる人もいます。
子供の障害ですので、親御さんの野球肘に対する知識、判断も重要となります。
①上腕骨内側上顆炎(野球肘)とは
<野球肘>
野球の投球で動作で、投げ過ぎや乱れたフォームでの投球動作で、肘の内側に負担がかかり痛みが生じます。特に成長期(小学高学年〜高校生)に多く見れます。
② 上腕骨内側上顆炎(野球肘)になる原因
成長期は骨が完全に成長しておらず、「骨端成長軟骨」と呼ばれる軟骨が存在します。投球動作は肘への負荷がとても大きいことに加えて、成長軟骨は大きな負担に耐える事ができない事から、小中学生に好発します。大きな原因として「投げ過ぎ」が挙げられます。例えば「1日70球以上の投げ込む」「週に300球以上ボールを投げる」全日本軟式野球連盟のガイドラインにも記載されております。野球肘はピッチャーだけに限られた症状ではなく、キャッチャーや野手にも同じような事が考えられます。成長期は骨の発達に加えて、筋力も十分に備わっていない時期ですので、より肘への負担が大きくなります。学童野球の練習で正しい投げ方や体の使い方を身に付けておく事も野球肘への予防へと大きく繋がります
③ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)の症状
①肘の内側に発生する内側側副靭帯損傷(内側型野球肘)と、②肘の外側に発生する離脱性骨軟骨炎(外側型野球肘)の2種類があります。①内側型が圧倒的に多く、小学生によく見られます。
症状として
・投球動作時に痛みが出る(キャッチボール時も含む)
・ボールを握るだけで痛い
・安静時にズキズキするような痛みがある
・肘の曲げ伸ばしがしにくい
・指先に力が入らない
などが挙げられます。
④ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)を予防する方法、ストレッチ、筋トレ
予防をするためには「体の状態を確認し、痛めるリスクがあるかを見極める」事です。施術を受ける方のほとんどがすでに痛みが出ている状態であり、痛める前に防ぐ事が重要な疾患です。
大きく分けると「体の柔軟性・筋力・動き方」「練習時間・球数・チーム環境」となります。
野球肘という言葉があるだけに、痛みの原因が肘にあるかと思いがちですが、体の様々な部位に問題があるから肘への負荷が大きくなり、痛めてしまうケースがほとんどです。
手首、肘、肩、体幹、股関節、膝、足首の柔軟性を高めていく事、下半身や肩関節の可動域が悪い為に肘への負荷を大きくしている事が非常に多く見られます。いわゆる「手投げ」。また近年ではスマートフォンやゲームの普及などにより姿勢が悪い子供が増加しています。猫背や骨盤後傾位となると投球動作にも影響を及ぼします。日頃の姿勢も痛みを予防するためには大切です。
<効果的なストレッチ>
・肩甲骨周りのストレッチ
・股関節の股割りや、開脚
・長座体前屈
<筋トレ>
・アウターの筋力ではなく、関節を支えているインナーマッスルのトレーニングをお勧めします。ゴムチューブなどを使用して行うと簡単に行う事ができます。
⑤ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)をセルフチェックする方法
①押して痛くないかどうか
・肘の内側、外側、後ろ側を自分で押してみる。(痛みがあれば炎症または筋肉の過度な緊張が考えられます)
②両方の肘が同じように曲げ伸ばしできるか。(動きが悪ければリスクは高い)
③聞き手の小指の筋肉を押して痛いかどうか。(痛みがあれば筋疲労が蓄積している)
⑥ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)になった時にサポーターをつける理由
目的としては「投球動作の負担を軽減する」事です。
つまり「痛みが出ないようにする予防」と「痛みを悪化させないため」の2つも目的があります。
投球動作時に肘への負担を逃がす構造になっているものが多くあります。
注意点としては
装着方法やタイミングを間違うと十分な効果が発揮されません。「キツい」「緩い」「短い」などサイズが合っていないサポーターを使用すると、過度に筋肉を圧迫し血液の流れを悪くしたり、緩いとサポーターの意味がなくなります。家族や友達から譲り受けたものではなく、自分の体に合ったサポーターを付けることが大切です。またサポーター以外でもテーピングも十分な効果が期待できます。テーピングのメリットとしてサポーターよりもピンポイントで圧迫できたり、強さや長さも調節できるので、サポートしたい部位が明確になっている場合はお勧めです。
⑦ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)に湿布は効果的?
湿布の効果として、「腫れや痛みを抑える効果が期待される」事で、痛みを取れるものではありません。湿布を貼っておけばいいという考えは患部を更に悪化させる恐れがありますので、十分に注意して使用してください。野球肘の痛みは「炎症」による痛みですので、湿布での痛み抑制効果を期待できます。また炎症部分に対して貼る事で、冷却効果はありますが、患部のアイシングには繋がりませんので、使い分けが大切となります。
⑧ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)になった時のアイシングの方法
野球肘の場合は、まず痛みが出ないように予防的観点から練習後は必ず肘をアイシングする事をお勧めします。アイシングについて現在では様々な意見がありますが、筋肉や関節を休ませるという目的で5〜10分程行う事をお勧めします。それ以上冷やしてしまうと、筋肉の回復を遅延させたり、血流が悪くなり、筋肉が硬くなってしまう恐れがあります。アイシングは用意できれば「氷嚢」が好ましいです。よく保冷剤を使用する方もいますが、保冷剤はなかなか溶けず、患部に当たりにくい為、お勧めはできません。アイシング後は、栄養価の高い食事、入浴でのリラックス、睡眠を十分に取ることで、回復を促すことができます。
⑨ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)になりやすい投げ方
野球での肘の痛みはピッチャーだけが気をつければ良いのではなく、野手でも気をつけなければなりません。
良いフォームでも投げ過ぎてしまえば痛みは出ます。
・腕の力だけで投げる
速い球を投げたいと思うと自然と腕に力が入ってしまいます。速い球を投げる為には下半身との連動が大切です。いかに下半身のパワーを上半身に伝えるかです。下半身がうまく使えることができれば肘や肩への負担は軽減し、良いボールも投げられるようになります。体重移動がポイントです。
・常に指先に力が入っている、ボールの回転軸が斜めになっている。
指先に力が入り過ぎていると前腕屈筋群に過度なストレスがかかり、野球肘が発症しやすくなります。その状態で投球動作をするととてもリスクが高まります。またボールの回転にも目を向けて下さい。理想は綺麗な縦回転ですが、回転軸が斜めになっていたり、横になっていると肘の出方や手首の向きが悪いことが考えられます。
・投球時に手と体の位置が離れ過ぎている。
手と体の距離が離れていると肘への負荷を更に大きくします。同時に肘や肩、体全体の使い方が悪くなり、様々な故障のリスクが高まります。
⑩ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)は自然治癒するのか?
自然治癒は難しい症状です。痛み自体は安静にしておけば軽減または消失する事は考えられますが、再び野球の練習を再開すると痛みが出ることが考えられます。
また野球肘の原因は肘だけにある訳ではなく、体全体の問題ですので、施術を受けて治し、再発予防をお勧めします。
肘はボールを投げるだけではなく、バッティングの際にも負荷がかかっている。バッティング時に痛みが誘発される場合は肘に負荷がかかる練習を全て中止することが望ましい。ストレッチやトレーニング、ゴロ捕球などといったメニューを行うこと。
★ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)に対する当院での取り組み
当院では「超音波診断装置」(エコー)を導入しております。エコーを用いて野球肘診断をしております。エコーでは現在の骨や軟骨の状態、靭帯の損傷度合いを確認することができ、野球肘の早期発見が可能です。痛みが出る前に患部の状態を知れることで、予後不良を防ぎます。また、野球肘の原因となる、体のバランスや、筋肉の柔軟性、関節可動域向上の施術も行っております。痛みが出る前の予防、万が一痛みが出てしまった時も完治から再発予防まで可能な施術を行っております。
転載:引用Google
野球肘
2021年7月19日
こんにちは!
ななみ整骨院の植田です。
本日も快晴ですね。
というより猛暑ですね。
日中の外出には十分気をつけてお過ごし下さい!
本日は「野球肘」についてです。
野球肘は10〜17歳で野球をしている学生の中で5人に1人以上の割合で発症していると言われております。
痛みの大小はありますが、多くの学生が悩まされる症状の一つです。
たかが野球肘と思っていると、予後が悪いものは手術まで至り、1年以上完治に日がかかる人もいます。
子供の障害ですので、親御さんの野球肘に対する知識、判断も重要となります。
①上腕骨内側上顆炎(野球肘)とは
<野球肘>
野球の投球で動作で、投げ過ぎや乱れたフォームでの投球動作で、肘の内側に負担がかかり痛みが生じます。特に成長期(小学高学年〜高校生)に多く見れます。
② 上腕骨内側上顆炎(野球肘)になる原因
<野球肘>
成長期は骨が完全に成長しておらず、「骨端成長軟骨」と呼ばれる軟骨が存在します。投球動作は肘への負荷がとても大きいことに加えて、成長軟骨は大きな負担に耐える事ができない事から、小中学生に好発します。大きな原因として「投げ過ぎ」が挙げられます。例えば「1日70球以上の投げ込む」「週に300球以上ボールを投げる」全日本軟式野球連盟のガイドラインにも記載されております。野球肘はピッチャーだけに限られた症状ではなく、キャッチャーや野手にも同じような事が考えられます。成長期は骨の発達に加えて、筋力も十分に備わっていない時期ですので、より肘への負担が大きくなります。学童野球の練習で正しい投げ方や体の使い方を身に付けておく事も野球肘への予防へと大きく繋がります
③ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)の症状
<野球肘>
①肘の内側に発生する内側側副靭帯損傷(内側型野球肘)と、②肘の外側に発生する離脱性骨軟骨炎(外側型野球肘)の2種類があります。①内側型が圧倒的に多く、小学生によく見られます。
症状として
・投球動作時に痛みが出る(キャッチボール時も含む)
・ボールを握るだけで痛い
・安静時にズキズキするような痛みがある
・肘の曲げ伸ばしがしにくい
・指先に力が入らない
などが挙げられます。
④ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)を予防する方法、ストレッチ、筋トレ
<野球肘>
予防をするためには「体の状態を確認し、痛めるリスクがあるかを見極める」事です。施術を受ける方のほとんどがすでに痛みが出ている状態であり、痛める前に防ぐ事が重要な疾患です。
大きく分けると「体の柔軟性・筋力・動き方」「練習時間・球数・チーム環境」となります。
野球肘という言葉があるだけに、痛みの原因が肘にあるかと思いがちですが、体の様々な部位に問題があるから肘への負荷が大きくなり、痛めてしまうケースがほとんどです。
手首、肘、肩、体幹、股関節、膝、足首の柔軟性を高めていく事、下半身や肩関節の可動域が悪い為に肘への負荷を大きくしている事が非常に多く見られます。いわゆる「手投げ」。また近年ではスマートフォンやゲームの普及などにより姿勢が悪い子供が増加しています。猫背や骨盤後傾位となると投球動作にも影響を及ぼします。日頃の姿勢も痛みを予防するためには大切です。
<効果的なストレッチ>
・肩甲骨周りのストレッチ
・股関節の股割りや、開脚
・長座体前屈
<筋トレ>
・アウターの筋力ではなく、関節を支えているインナーマッスルのトレーニングをお勧めします。ゴムチューブなどを使用して行うと簡単に行う事ができます。
⑤ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)をセルフチェックする方法
①押して痛くないかどうか
・肘の内側、外側、後ろ側を自分で押してみる。(痛みがあれば炎症または筋肉の過度な緊張が考えられます)
②両方の肘が同じように曲げ伸ばしできるか。(動きが悪ければリスクは高い)
③聞き手の小指の筋肉を押して痛いかどうか。(痛みがあれば筋疲労が蓄積している)
⑥ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)になった時にサポーターをつける理由
目的としては「投球動作の負担を軽減する」事です。
つまり「痛みが出ないようにする予防」と「痛みを悪化させないため」の2つも目的があります。
投球動作時に肘への負担を逃がす構造になっているものが多くあります。
注意点としては
装着方法やタイミングを間違うと十分な効果が発揮されません。「キツい」「緩い」「短い」などサイズが合っていないサポーターを使用すると、過度に筋肉を圧迫し血液の流れを悪くしたり、緩いとサポーターの意味がなくなります。家族や友達から譲り受けたものではなく、自分の体に合ったサポーターを付けることが大切です。またサポーター以外でもテーピングも十分な効果が期待できます。テーピングのメリットとしてサポーターよりもピンポイントで圧迫できたり、強さや長さも調節できるので、サポートしたい部位が明確になっている場合はお勧めです。
⑦ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)に湿布は効果的?
湿布の効果として、「腫れや痛みを抑える効果が期待される」事で、痛みを取れるものではありません。湿布を貼っておけばいいという考えは患部を更に悪化させる恐れがありますので、十分に注意して使用してください。野球肘の痛みは「炎症」による痛みですので、湿布での痛み抑制効果を期待できます。また炎症部分に対して貼る事で、冷却効果はありますが、患部のアイシングには繋がりませんので、使い分けが大切となります。
⑧ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)になった時のアイシングの方法
野球肘の場合は、まず痛みが出ないように予防的観点から練習後は必ず肘をアイシングする事をお勧めします。アイシングについて現在では様々な意見がありますが、筋肉や関節を休ませるという目的で5〜10分程行う事をお勧めします。それ以上冷やしてしまうと、筋肉の回復を遅延させたり、血流が悪くなり、筋肉が硬くなってしまう恐れがあります。アイシングは用意できれば「氷嚢」が好ましいです。よく保冷剤を使用する方もいますが、保冷剤はなかなか溶けず、患部に当たりにくい為、お勧めはできません。アイシング後は、栄養価の高い食事、入浴でのリラックス、睡眠を十分に取ることで、回復を促すことができます。
⑨ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)になりやすい投げ方
野球での肘の痛みはピッチャーだけが気をつければ良いのではなく、野手でも気をつけなければなりません。
良いフォームでも投げ過ぎてしまえば痛みは出ます。
・腕の力だけで投げる
速い球を投げたいと思うと自然と腕に力が入ってしまいます。速い球を投げる為には下半身との連動が大切です。いかに下半身のパワーを上半身に伝えるかです。下半身がうまく使えることができれば肘や肩への負担は軽減し、良いボールも投げられるようになります。体重移動がポイントです。
・常に指先に力が入っている、ボールの回転軸が斜めになっている。
指先に力が入り過ぎていると前腕屈筋群に過度なストレスがかかり、野球肘が発症しやすくなります。その状態で投球動作をするととてもリスクが高まります。またボールの回転にも目を向けて下さい。理想は綺麗な縦回転ですが、回転軸が斜めになっていたり、横になっていると肘の出方や手首の向きが悪いことが考えられます。
・投球時に手と体の位置が離れ過ぎている。
手と体の距離が離れていると肘への負荷を更に大きくします。同時に肘や肩、体全体の使い方が悪くなり、様々な故障のリスクが高まります。
⑩ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)は自然治癒するのか?
自然治癒は難しい症状です。痛み自体は安静にしておけば軽減または消失する事は考えられますが、再び野球の練習を再開すると痛みが出ることが考えられます。
また野球肘の原因は肘だけにある訳ではなく、体全体の問題ですので、施術を受けて治し、再発予防をお勧めします。
肘はボールを投げるだけではなく、バッティングの際にも負荷がかかっている。バッティング時に痛みが誘発される場合は肘に負荷がかかる練習を全て中止することが望ましい。ストレッチやトレーニング、ゴロ捕球などといったメニューを行うこと。
★ 上腕骨内側上顆炎(野球肘)に対する当院での取り組み
当院では「超音波診断装置」(エコー)を導入しております。エコーを用いて野球肘診断をしております。エコーでは現在の骨や軟骨の状態、靭帯の損傷度合いを確認することができ、野球肘の早期発見が可能です。痛みが出る前に患部の状態を知れることで、予後不良を防ぎます。また、野球肘の原因となる、体のバランスや、筋肉の柔軟性、関節可動域向上の施術も行っております。痛みが出る前の予防、万が一痛みが出てしまった時も完治から再発予防まで可能な施術を行っております。
転載:引用Google