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足首の骨折

2021年10月17日

こんにちは!

ななみ整骨院みろくじ院の植田です。

 

10月後半になり急激に気温が下がってきました。

スポーツをする機会も増えている時期ですので、大きな怪我には十分気を付けたいものですね。

 

本日はスポーツの現場でみられる足首の骨折についてご紹介したいと思います。

 

・下腿骨骨折(腓骨骨折)とは

下腿骨骨折(足首の外側のくるぶしの骨折)は、足首が固定された状態で直接外力が加わる事、捻りや横方向・縦方向への力が足関節に及んだときに起こる骨折です。 脚の骨折で最も頻度の高い骨折です。また捻挫と判断され、見落としやすい骨折でもあります。

この骨折は関節内骨折のため、治療の目的は足関節の骨のずれを元に戻すことです。 また足関節では、強靭な靱帯で「すねの骨」と「かかとの骨」とが結ばれており、骨折の際にこれらの靱帯が切れたり伸びた状態のままになると足関節が不安定となり、痛みが残ったり関節軟骨が傷んでしまう変形性関節症へと移行することがあるので、治療に関しては靭帯にも十分な注意が必要です。

一般には、ずれの無い骨折のみ保存的治療(ギプス固定など)が行われますが、多くの場合手術的治療が必要になります。

 

・下腿骨骨折(腓骨骨折)の発生機転

<下腿骨折>

腓骨とは膝から足首の2本の骨で外側の細い骨のことです。サッカーの練習中や試合中によく見られる骨折です。またランニングやジャンプする競技をする方に発症しやすく、発症すると運動した際の痛みや押したときの痛みが出ます。一般的には疲労骨折と呼ばれる事が多く、運動時のオーバーワークが大きな原因となります。

 

〇疲労骨折は大きく二つに分けられます。

① 疾走型

腓骨の下1/3の位置に発症し、長時間のランニングや走る種目に多く見られます。

② 跳躍型

腓骨の上1/3の位置に発症し、陸上競技の跳躍種目、短距離走、バスケットボール、バレーボールなどのジャンプが多い種目に多く見られます。

 

<腓骨下端骨折>

腓骨下端部とはいわゆる外くるぶしの事を指します。この骨折は大きな転移は見られませんが、骨が剥離してしまう骨折です。多くは足関節の捻挫に併発して発症します。足首の内返し捻挫で距骨と腓骨を結ぶ前距腓靭帯の牽引力で腓骨の下端部が剥がれてしまう事があります。軽度な捻挫ではあまり見られませんが、強い内反力が加わった場合の捻挫の場合は注意が必要です。

・症状と治療方法

骨折の症状であれる「腫れ」「熱感」「痛み」は伴います。特に腫れは著明に出る事が多く、外くるぶし辺りに大きく出現します。転位が少なければ辛うじて歩く事は可能です。足関節を内反、底屈すると痛みは増強し、患部に圧をかけると激痛が走ります。

治療方法としては第一に患部の安静を図るために固定をします。患部を全周覆うようにギプス固定やオルソグラスで動きを制限します。転位が大きい場合は手術になる事が多く、転位が少ない場合は保存療法となります。上記にも記載しましたが、捻挫と見落としてしまう事もありますので、まずは正確な診断を受ける事が適切な治療をする際に重要なポイントとなります。

 

・リハビリ期間はどのくらいか?

腓骨骨折の場合は骨癒合まで6週間を要します。完全に競技復帰、通常の日常生活に復帰ができるのは12週間程となります。体重をかけて歩行ができるようになるまでには3〜4週間です。リハビリはギプス固定時は可動域訓練のリハビリをする事は難しいのですが、固定が除去されれば積極的に可動域訓練を行います。開始のタイミングは骨癒合が確認できる6週間が目安となります。アスリートの方は早期復帰を目指すため、観血療法(手術)を行う事が多く、理由としてはリハビリを開始するタイミングが早まり、一日でも早く復帰を目指す事ができます。

長期間の固定で筋肉や関節内の組織、皮膚が硬直してしまい、可動域が低下しています。また荷重をかけない生活が続くため患側の筋力低下も著明に見られます。可動域訓練や筋力強化、超音波治療で組織の回復を促すように施術をしていきます。

 

・手術は必要か?入院期間は?

< 保存療法>(ギプス固定や副木・シーネ固定など)

靱帯の断裂がなく、骨折部の転位が少ない場合。

<観血療法>(手術)

多くの場合手術的治療となります。基本は骨折した骨を元の位置に戻して、足関節を動かしても骨がずれないようにネジやボルトで固定します。骨折だけでなく、靱帯が断裂していたり靱帯が付着している骨がはがれている場合も対象となります。手術後は早期に運動療法が行われ、早ければ手術翌日には関節などを動かすリハビリが開始されます。

・後遺症にはどのような症状があるか

 ① 足関節の可動域制限(機能障害)

足関節果部骨折は、足関節部分の骨折なので、変形治癒などにより、足関節の可動域制限が後遺障害として残ることがあります。具体的には、「しゃがめない」、「正座ができない」、「あぐらができない」、「階段の昇降が不自由」などの障害が残ります。

② 関節の動揺性

足関節骨折と同時に靭帯損傷を受傷した場合、関節が不安定で異常な動きをする「動揺関節」が後遺障害として残ることがあります。

③ コンパートメント症候群

骨折時の出血などで下腿の組織内圧が上昇して、筋肉内細動脈の血行障害を引き起こし、筋腱神経組織が壊死〈えし〉に陥る障害です。症状としては患部の激痛が伴うため、異変を感じたら直ぐに医療機関への受診を勧めます。

 

・当院での施術について

受傷後、エコー診断機で負傷部位の確認を致します。症状に合わせた施術、固定を施し、当院提携の整形外科へ紹介を致します。整形外科ではレントゲンを撮影して再度骨折の状況の確認をしていただきます。その後、当院でのリハビリが始まります。4〜6週間で化骨形成始まります。(骨折した部分が骨癒合が始まるという事で)。その時期から腫れや運動制限などを考慮して固定材料の強度を変えていきます。少しずつ軽度のものにしていき、日常生活復帰を目指します。

当院での施術に関しては、骨折部分に関しては超音波を使用して骨癒合を促していきます。​​​​​​およそ30〜40%程骨癒合が促進されると言われております。

固定除去後は積極的なリハビリを行います。固定期間中も動かせる範囲で筋収縮や可動域訓練を行う事で筋萎縮や筋硬直、筋力低下を最小限に抑える事ができます。

当院通院期間中でも定期的に提携先の整形外科へ受診をしていただきます。骨折部やお身体の状況を確認してもらいながら症状に見合った適切なリハビリを行うように心かげております。