雨の日に古傷が痛むのはなぜか？

2021年12月4日

こんにちは。
ななみ整骨院藤沢院の渡邉です。

みなさんは「最近、天気が不安定だから」「雨の日だから古傷が痛む」などと言われた経験はないでしょうか？
また痛みは雨が降っている時よりも降る前の方が痛みを感じやすく、長く痛みに晒された古傷ほどその傾向にあるようです。

そこで今回は“天気と痛みの関係”についてどのようなメカニズムなのか解説します。

①低気圧が近づくと、耳の中（内耳）にある前庭神経が興奮しやすくなります。
※前庭神経は平衡覚・加速度を伝えます。

②前庭神経の興奮が脳の視床下部を通じて、交感神経を亢進させます。

③神経末端からノルアドレナリンが血中に向けて放出されます。
ノルアドレナリンは直接痛みに関わるセンサー（侵害受容器）を興奮させます。

またノルアドレナリンは様々な場所に作用することで間接的に痛みを強く感じやすくします。
１．血管に作用→血管収縮
２．血液成分→血中のマクロファージや肥満細胞→ヒスタミンやTNFα、IL１など痛み物質を放出
３．副腎髄質→アドレナリン

これら３つは間接的に痛覚の神経繊維を刺激します。

 

痛みの感じ方には自律神経が深く関わっています。

普段から規則正しい生活を心がけ、雨の降る前はしっかりと湯船に浸りストレッチをしたり、横になって好きな音楽を聴くなどリラックスできる環境を整えるといいでしょう。
参照：図解入門　よくわかる　痛み・鎮痛の基本としくみ［第二版］　著：伊藤和憲

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