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御厨 貴文さん(元Jリーガー、現J担当・レフェリー)と対談を行いました

2022年2月15日

御厨 貴文(ミクリヤ・タカフミ)氏の経歴

大阪体育大学卒
関西学生選抜
・2007年∼2009年 ヴァンフォーレ甲府
・2010年∼2012年 ザスパ草津(キャプテン)
・2013年∼2014年 カターレ富山(キャプテン)

加藤 :御厨さんとは初めてお会いしてから2年?が経ちますが、会うたびに身体がアスリート化していますよね?

御厨 :そうですか(笑)。でも、正直言って、Jリーガー時代より毎日ハードなトレーニングをしているかもしれませんね。
加藤 :施術を担当していて感じるのは、筋肉の質が毎回向上しているということ。トップアスリートのような身体をつくったり維持したりするには、普段から相当なトレーニングを積まないと、こうはならないって分かるから。


 

経歴

加藤 :御厨さんが身体を鍛えている理由は、ファンの皆さんなら知っていると思いますが、改めて今までの経歴を教えて貰えますか?

御厨 :僕は、元々Jリーガーとして2007年から2014年まで選手としてプレーをしてきました。大学時代にJチームとの練習試合で相手チームの監督の目に止まり、声を掛けて貰ったのがきっかけです。

加藤 :プロとの練習試合で相手監督の目に止まった?

御厨 :そうですね。「プロより頭一つ高く飛んでいる奴がいるけど、あいつは誰だ?」って感じだったらしいです(笑)。試合後、監督から「お前、やりたいか」の一言をかけられたのが、僕の人生が大きく変わった瞬間です。

加藤 :昔からJリーガーになるのが夢だったのでは?

御厨 :僕の場合、大学までサッカーを頑張ろうとは思っていましたが、プロになりたいとまでは、正直、考えていなかったので、人生何が起こるか分からないなって。

加藤 :その後は3つのJチームを渡り、キャプテンまで務めましたよね。色々な苦労があったのでは?

御厨 :そこは本当に苦労しました。僕は、プロとしてピッチに立てば、そこに「先輩ー後輩」の上下関係や「キャリア」や「年収」なんて関係ないと思っていたし、特に僕のポジションはセンターバックといって、日本代表にも選ばれている先輩に「右に行け!」なんて指示を出したところで完全無視か「うるせえ!」で終わることなんてザラでした。要は信頼されていないんです。自分よりキャリアも格も上の先輩と同じピッチ上でコミュニケーションをとり、信頼を勝ち得るまでは辛かったですよ(苦笑)。

加藤 :心が折れそうな時はなかったの?

御厨 :辛い時もあったけど、それはなかったです。やっぱりプロは結果を残してナンボだし、ただ一つの目的『勝つ』為には、先輩だろうが後輩だろうが関係なくて、「自分のすべきこと」をやるのがプロだと思っていたので。だって、ファンの皆さんは「勝つ姿」を観に来てくれているのだから。

加藤 :その考えは凄く共感できる! 少しおこがましいけど、僕も施術のプロとして『結果を残す=治す』ことを目的としているので。整骨院でいえばフィールドは「院内」であり、患者さんから先生と言われる「プロ」である以上、妥協は許されないと思っています。あと、リーダーの存在も重要だと。


 

現在の仕事

加藤 :Jリーガー初のプロフェッショナル・レフェリーを目指している今の活動を教えてください。

御厨 :今は会社員として企業に勤める傍で、プロフェッショナル・レフェリーとしての研修や実績を積んでいるところです。

加藤 :仕事とレフェリーの両立?

御厨 :そうですね。今勤めている会社では、アスリートのセカンドキャリアをサポートする部署に所属しています。僕は自分自身がトップアスリートとしての経験もあるので、引退後の選手の人生に関わる仕事は適任だと思っています。一方で、選手時代と関わり方が違っても、サッカー界で活躍したい気持ちや貢献したい気持ちから、プロフェッショナル・レフェリーの道を選びました。そういった目標を今の会社は理解しサポートしてくれています。

加藤 :昼は会社員として働き、仕事が終わった後にレフェリーの講習、休日にはトレーニング。ある意味、現役の時よりハードなのでは??

御厨 :はい。間違いないです。だからこうやって、ななみ整骨院さんにお世話になっています(笑)。

 

挑戦について

御厨 :2014年に引退すると決めた後、複数のJクラブから「来季も来て欲しい」とオファーがあったことは、正直、嬉しかったです。ただ、プロ選手からJ公認のプロフェッショナル・レフェリーを目指した選手はまだ1人もいなかったので、「誰もやったことのない事への挑戦」は魅力的でした。Jリーガーの新しい道(人生の選択肢)を自分が切り開くんだって考えたら、迷いはなかったです。サッカーの世界で活躍するのが選手か審判かで、手段が変わるだけなので。昼は会社員、夜は審判の研修やトレーニングの『二足の鞋』でキツイ時もありますが、自分が再びJのピッチやW杯のピッチに立っている姿を想像すれば、努力する甲斐はあります!

加藤 :新しいことにチャレンジするには『不安』を感じて尻込みをする人もいるけれど、僕もそうだし、御厨さんも「楽しい」が先に立つ人なんだろうね。何かをするのに不安よりはワクワク感、みたいな。Jリーガーからプロフェッショナル・レフェリー、そしてW杯の笛を吹く。是非、見てみたいな。ななみ整骨院も全力でサポートしますね。


 

あとがき

高身長で彫りの深い顔立ち、そして現役さながらの引き締まった肉体。それでいて一度話し始めると、笑顔と優しく響く声のトーンは何とも心地がよい。御厨さんには華がありながら、実に穏やかな雰囲気を醸している。そんな印象だ。しかし現役時代の苦労話では、一転して本気モードにスイッチが入った。

印象的だったのは、『Jリーグは自分が1番だと思っている選手が集まる場所』という話が出たことだ。地元で「天才」や「神童」などと言われ、中学、高校では全国大会に出場、大学やジュニアユースなどで華々しい成績を残し、小さい頃からサッカー中心の生活を送ってきたような、なるべくしてプロになった者達が集まる場所がJリーグであり、その中でもトップ選手や日本代表になれるのは、ほんの一握りの選手だという。その、ほんの一握りの選手に共通しているのが、『他の選手には真似できないほどの努力をしている』という話だった。同じプロでも真似できないほどの努力って、どんな努力なんだろう。ただ言えることは、努力をした者が報われるのではなく、『成功』への最低限の条件が並外れた努力であることは間違いない。『挑戦し続ける』を会社の指針としている弊社にとって、御厨さんのフィジカルサポートを担当できることは名誉であり、冥利に尽きる。